親父の話を書いたら、ちょっと思い出した事があったので…。
「バンドはつらいよ」最初期の頃…つまり、今から25年は前でしょうか。
バンドせ食っていきたいという(今となっては浅はか極まりない)私の話しを聞いた親父が、
「大体、お前みたいなお人好しじゃあ、すぐに騙されるのがオチだ」と言ったんです。
自慢じゃないですが、私が人生の中で「お人好し」と言われたのは、この一回だけです(笑)。その逆は、数え切れないほどあります(笑)。
最近の私は、若い頃に比べれば、かなりのナイスな人格ですが(笑)、あくまでも「若い頃に比べれば」の話で、一般的な尺度では(笑)…。
当時、親父が何をもって私をそう呼んだかは分かりませんが、確かに自分ではお人好しだと思っています、ハイ。
…まあ、それは置いといて、親父の話ですが、かつて親父がホテルに勤務していた時、何人かで独立しようかと言う話になったのですが、結局ご破算になり、(大げさに言えば)親父一人が悪者にされて、そのホテルを出たそうです。
当然親父は、裏切った他の数人には相当の怒りを感じていたのですが、何年か後、車でそのうちの一人とすれ違った時、思わず手を挙げて挨拶してしまったそうです。
「あの時は、我ながら俺も人が良いなぁと自分で思ったよ」と苦笑していました。
さて、あの頃の父親って、今みたいに「いかにも子煩悩」な人って少なかったと思いますし、授業参観に来る人なんて、そうそう見ませんでした。
私も、あまり子供の頃に父と話した覚えもありません。
しかし、この歳になると、見方も変わってきますし、自分との妙な共通点やら、「ここは敵わないなぁ」と感心する部分とか、色々あります。
今となっては「親父すげえ」と一番思うこと。私には2歳上の姉(例のアメリカ在住)と、2歳下の妹がいますが…私が小学校1年生の時、母親、つまり親父の嫁が病気で亡くなりました。
お涙頂戴の話じゃありませんよ(笑)。親父の何がすごいって、その2年後くらいに、若い「お母さん」がいきなり来ました。私達はビックリ!
…まあ、1年くらいで出て行ったんですけど(苦笑)。
しかし、その2年後くらいに、またしても新しい(これまた若い)お母さんが、これまた全くの予告なしに来ました。私達はまたビックリ!
そのお母さんは今でもいます(変な言い方ですが)。
こういう言い方が正しいか分かりませんが、自分の子供でもない私を大学まで出してくれるなんて、そうそう出来ることじゃない、意地悪なんて一度もされた事無い…しかも働き者の人だし。
如何でしょうか(笑)?
小学生の子供が3人もいる所(しかも祖父、祖母もいた)…しかも親父の稼ぎも大した事無い…に、20代の嫁が(結果的に)二人も来たって…
親父の男子力(?)すげぇ!って話ですよ(笑)。
たぶん、その「お人好し」は、無関係ではないんじゃないかな?と私は分析しています。
まあ、その「愛され方」が、一番敵わない部分かもしれません(笑)。
posted by コホーテク at 19:00|
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