2011年11月10日

バンドはつらいよ番外編〜一日、仕事時間は30分!?

さて、毎日好き放題温泉に入れる事にはなりましたが、別に湯治に来た訳ではありません(笑)…。

そうそう、ちなみに、この「2週間」という短期なのは、ハコで入っているフィリピンバンドが、ビザを取りに帰国している間の穴埋めだそうで…。

さて、ステージに機材を搬入しなければ!

そこは、体育館くらいの広さはあろうかという場所でした。

「クラブ」というより、宴会場のような広さですが、ステージはステージらしく、宴会場みたいに低くありません(笑)。

機材をセッティングすると、音出し開始…そして、コラボする中国人女性歌手の人と顔合わせしました。

三十代前半くらいでしょうか…、女優の秋野暢子さん似の、スリムな美人でした。

日本語は、普通に会話は成り立ちますが、所々ヘン(笑)…。

(例)浪花節だよ人生は→浪花節人生だよ

まあ、歌唱力はそこそこ、そんなに「上手い」というほどではなく…。

彼女を含めての一通りのリハを聴いたホテル側は「フィリピンバンドより上手い」だったそうですが、比べるなよ(笑)!

ただ、後から「男のヴォーカルが弱い」と言われたそうで(苦笑)。あいつら歌は上手いからなぁ〜。

ちなみに、ここでの仕事は、30分のステージを…1回(笑)!

1回だけ(笑)?まあ何て仕事でしょうか…。

ですから、1日のスケジュールは…。

起床(朝〜昼。私が一番早い)

〜午後3時やそこいらまで各自勝手に過ごす(笑)

〜リハ(30分くらい)

〜ホテルの大浴場で、かいてもいない汗を流す(笑)

〜宿舎に帰り、各自ウダウダ過ごす

〜ステージ

〜宿舎にギターを置きに帰る

〜ホテルの大浴場でまた入浴

〜宿舎で飲む

〜就寝…。

ちょっと何でしょ(笑)?

いやホント、「何て仕事なんだよ!」と思いました。

続く…
posted by コホーテク at 21:58| Comment(0) | バンドはつらいよ番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月09日

バンドはつらいよ番外編〜ホテル相手に粘りの交渉!2週間の温泉漬けの始まり(笑)!

さて、これまた随分久々に書きますが、忘れ去ってしまわないうちに書いてしまいましょう(笑)…。

しかしまあ、もう15年以上経っているとは…そりゃ記憶も薄れて来ますよ(笑)!

さて、東北への二週間短期ツアー(笑)のトラとして、再びハコバン界に復帰した私、あくまでもサイドギターなので、気楽なものですが、その役割自体初めてなので、違和感を感じる感じる!

ギターソロの時のバッキングのギターなんて、意識して聴いたことないっスよ!

だって、それは他人が弾くパートですから(笑)!

以前も書きましたが、「Johnny.B.Goode」のイントロでバッキング弾いたのは、この時だけで(笑)、「ああ、ここでDでガ〜ンといく訳ね」と、妙に納得しながら(笑)…。

数回、スタジオに入っただけで、出発の日がやって来ました。

愛器、ダンカンDS-185とTHE TWIN、サブギターはIbanezのイシバシオリジナルのトップがトラ目のヤツ(笑)!

RGFM2.jpg

当時はまだ、J-Customとかなくて、トラ目は、こういうショップのオリジナルしか無かったような…。

コラボする(笑)中国人女性歌手のレパで、24Fを使う曲があったので、その曲を演る時はIbanezを使いました。

こんな曲も演りました(笑)…まあ、何でもアリですね(笑)。


まあ、それは置いといて(笑)…。

機材車のワゴンに揺られて数時間…全く記憶に無いのですが(笑)…仕事場の温泉郷に到着しました。

今でもそうですが、私は温泉とか、全く興味がないので知りませんでしたが、有名な温泉地だそうです。

山の中に、大きめの川が流れていて、その周りに大きなホテルがいくつも建っている、何だか不思議な光景でした。

仕事場の巨大ホテルに挨拶に行き、宿舎(?)のアパートに案内されました。古い、いかにも〜な建物でした。一番最初にハコバンの仕事で行ったビヤガーデンの宿舎も、こんな感じだったなぁ…。

一応小さいながら風呂はあり、「まあ、こんなもんだろ」と思っていたら、リーダーのBがホテル相手に粘る粘る!

「どうしてホテルの風呂に入っちゃいけないんですか?!」

お〜い!そこはそんなに頑張るところじゃないのでは(苦笑)…。

少ししたら、「入ってOKだってさ(笑)」と、満足げなBが帰って来ました。

「全くさあ…何でホテルの風呂使っちゃダメなんだって聞いたらさ、フィリピンのバンドの連中ってさ、シャンプーとか石鹸、持って帰ったりするから…とか言ってんだぜ!一緒にすんなってんだよ!」

…そんな理由かよ(苦笑)…。確かに、一緒にすんなよ(笑)!

…といった具合で、2週間の温泉漬けの生活が始まることになりました(音楽漬けじゃないのかよ)。
posted by コホーテク at 20:43| Comment(2) | バンドはつらいよ番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月09日

バンドはつらいよ番外編2〜オレのトーンは既に死んでいた(苦笑)!

最近、iPodの話ばかり書いていて、昔、私がバンドでギターを(お粗末ながら)弾いていた事を、自分自身が忘れそうなので、「番外編」2話目を書きたいと思います。

↓第一話…というほどの話じゃないですが…
http://departure-arrival.seesaa.net/category/10163724-1.html

かいつまんで話しますと、駄目な若者が、いきなり放り込まれた「ハコバン」の世界で味わった快楽(?)が忘れられず(笑)、必死でその世界に戻るも、次々に天中殺的な困難に見舞われる。…が、楽しいことも多々ある…が、バンドも終焉を向かえ、疲れ果てた私はバンド界から足を洗い、カタギになろうとダラダラと過ごしていた…ところに、元バンドメンバーから誘いが…というのが、今までのあらすじです。

で、続き…。

「バイト先に聞いてみる」とは言ったものの、当然答えは「YES!」に決まっています。

一番の理由は、前のバンドのベース、ドラムの大学の仲間内では、頻繁に名前が挙がるギタリストがいたからです。お手並み拝見…みたいな。

以前、「速い!とかじゃないんだけど、説得力のあるギターなんだよね…」と、どちらかが言ってました。

まあ、完全にリズムギターだけでもないだろうし、リズムギターだけでも、それはそれで面白いかも…と。

数日後、帰宅すると、カセットテープと簡単なコード譜が郵便受けに入っていました。

知ってる曲もありましたが、Carole Kingとか、何となく知ってる…程度の曲が多く、「マズい…覚えられるか?」と不安になりました(笑)。

しかしまあ、サイドギターですから(笑)!

女性ボーカルの場合、あまり3コードみたいな単純な進行はないので、理論派でない私は結構苦労しましたが(笑)、まあ一番最初のビアガーデンの時に比べれば、軽い軽い…!

さて、そう言えば…「後さぁ…毎ステージ何曲か中国人の女性ボーカルが歌うから!」と言われていました。

道理で、「どうにもとまらない」とか「浪花節だよ人生は」とか、どう考えてもCarole King歌う人が歌いそうな曲じゃないのが、カセットに入ってた(笑)…。

「浪花節〜」の方は、微妙なロック・アレンジになっていて、一層イタい感じ(笑)…。

他の「聞いたことない曲」たちは、演歌と言うより、まあテレサ・テンみたいな感じの曲でした。

ちょっと苦笑いでしたが、「まあ、逆に面白いかな」みたいな感じでした。

大体雰囲気は掴んだ(つまり、大まかにしか覚えてない)ところで、初日のリハの日がやって来ました。

で、まあ、「よろしく〜」みたいな感じだったんですが、ボーカル、ドラムが若い(笑)!あ、でも、当時オレも二十代か(笑)…。

さて、いざリハになって感じたこと…。

あまりにも、私のトーンが「死んでる」…もう、がっかりしましたね(苦笑)…。

ちょっと、Cross Roadsとかジャムってみたんですが、フレーズが思い浮かばない!弾いても、音が死んでるし!いや〜参りましたね…。

「何だこれは!」と、自分で思いましたね…情けないと…。

後に、「最初、大した事ねえな、と思った」と当の相方ギタリストに言われましたが、まあ、そりゃそうだ(苦笑)…。自分でも、充分分かっていましたから。「うわ〜ヤバい…」と。
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2011年04月22日

バンドはつらいよ番外編〜唐突にトラ要請が!初めてのサイドギター!

さて、昔話の続きを…。

バンド消滅後、私はまた「ただのアルバイト」になりました。まあ、現在も居続けている会社ですが。

「このまま社員に」という話は、勿論ありましたが、とてもじゃないですが、そんな気にはなれませんでした。

自分に「音楽を生業とするだけの才能」がない事は、いくら私がバカでも、いい加減分かっていましたが…。

それでも、基本的に「食える分だけ稼げれば良い」みたいな人間なので、特に何を考えるでもなく…今考えれば、それもどうかと思いますが(笑)。

そして、解散した夏から、そろそろ一年が経とうという6月、一本の留守電が入っていました。

「Bです!久し振り!トラ(代役)やりませんか?2週間!場所は…あ、どこだっけ?宮崎?!」

そう、あのバンドの音楽的リーダーだったベースからでした。

私とドラムは足を洗いましたが、彼はまだ生き延びていました。

あまりに突然の要請に戸惑いながらも電話してみると…

「あ、場所はね、宮崎じゃなくて宮城だった!メンツはさぁ、ボーカルは女の子!これが上手いんだ!」

「ほぉ〜!」

「もう一本のギターはさぁ、Y!」

「へぇ〜、そっちの仲間内では「天才」扱いのBlues manなんだよね?」

「ドラムはさぁ、M(前のバンドのドラム)に声掛けたら、頑張って!って言われたよ(笑)!」

「あ、そう…。残念だなぁ」

「コホちゃんも参加するかもって言ったらさぁ、「いいメンツじゃん!頑張って!」だってさ」

「ハハハ…。らしいなぁ…(笑)」

「どう?やる?」

「一応、バイト先に聞いてみるけど、やる!」

かくして、「もう2度とないだろう」と思っていたステージ(どうせ狭いけど)に、期間限定とは言え、再び私は立つ事になりました。
posted by コホーテク at 05:45| Comment(0) | バンドはつらいよ番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする