え〜、情緒不安定で眠れません(苦笑)。
非常に…若い頃の、「駄目な自分」が露骨に出ていて、「あ〜、オレって、こうだったよなぁ」と思いました。全く、「三つ子の魂、百まで」です。
ここ最近…いや、今世紀に入っての自分は偽りの姿だったのか?と思うほどに、実に気弱でネガティブです。メンタル面で、相当に弱っている模様です。
…なんて時、どうしようか?と思ったのは、「よし、完結させよう!あの頃のオレを!」だったので、唐突ですが、「バンドはつらいよ」最終回を書いてみたいと思います。
あまりにも放置期間が長かったので、最近ウチに来始めた方々は「何ソレ?」って話ですが、このBlogは元々、私がハコバン時代にどんな失敗ばかりしていたのか、ウチの子に遺言として遺すために書き始めたものです(縁起悪〜!)。
…という事で、最終回を書いてみたいと思います。
もう、バンドは末期状態…。
「行き詰まる」という表現がピッタリのバンドの状況…。
以前書いた「オレたちは、こんなもんじゃないのに!」と思いながら、不本意なメンツで今日もステージへ…狭いけど(苦笑)。
まあ、仕事あるだけマシなんですが、店側もバンドに魅力を感じなくなったのか、仕事の本数は減りました。
確かに、いくらマルチプレイヤーとはいえ、ベーシストがギターに回って、ベーシストを入れている…なんて時点で、急場しのぎもいいとこで、バンドが健全な形じゃないのは誰の目にも明らかな訳で…。
私の心の中の「粘り」も…。
そんなある日、ステージ前に腹ごしらえを…と定食屋に向かう途中、ドラマーに「辞めたい」と切り出されました。
ああ、来るべき時が来たか…彼がそう言い出すからには、そういう時が来たという事なんだろうなぁ…。
「一年経って、また同じ場所に戻っちゃった」と。
ああ、確かに。また一からやり直し…出来る?出来ないよな…。
中間搾取者についての不満も「大変な時に何もしてくれない」と。うん、確かに。
「…私も同じ意見です。」と、何故だか敬語で(笑)私が答えると、彼は察したのか、それ以上の事は何も言いませんでした。
あれだけの苦労をして、せっかく形になったバンドが、わずか一年でジ・エンドか…。
いや、わずかって言い方は正しくないな…。密度は滅茶苦茶濃かったし…。
もうベースも同じ話を聞いていたらしく、「実は…」という話もしなかったと思います。
何か、逆に吹っ切れたような穏やか何か空気が、狭い楽屋に流れていたのを覚えています。
バンドの金で買った機材を、「あれは俺欲しい」、「あれは誰も要らないだろうから、使えば?」とか、急に身辺整理の話を(笑)…。
そして最後のステージ…全く覚えていません。
あの楽屋での会話を最後に、記憶がプッツリ切れています。
その後、夏の終わりに大学生ボーカルを含めた4人で、機材車に乗って東北に旅行に行きました(全て車中泊)。
「バンに乗ってツアー」なんて、バンドの苦労話でよく聞きますが、車中泊はツラいッスね(笑)。
恐山に行ったり、松島を見たり、道端で売ってるスイカを買って食べたり…。今回の地震による悲劇には、本当に胸が痛みます。あんなキレイな場所が…。
そして、埼玉のどこかの駅で私は降ろしてもらい、横浜に向かう京浜東北線に乗りながら、「あ〜、終わったんだなぁ…」と思いました。
終わってしまった悲しさより、苦しみから解放された…という気持ちの方が強かったと思います。
もう、新しいバンドを組もうなんて気持ちは、どこにも残っていませんでした。
「やり遂げた」みたいな達成感は全くありませんでしたが、「やれるだけの事はやったけど、ダメだった。だから仕方がない」って感じでした。
この辺は、脚色して書けば少しは格好もつくのかもしれませんが、自分の子供相手に嘘もつけません(笑)。
現実は、こんな風にあっけなくて、カッコ良くもないもんです。
自分の描いたプランは全くと言って良いほど達成出来ず、ギタリストとしての自分も、満足の欠片も感じられないレベルで終わってしまいましたが、何時からか、心の中で思っていた、「いつか産まれて来るであろう、自分の子供には、良い話のネタ(敢えて「ネタ」と呼びますが)は出来たかな…」と思いました。
それから十年くらいで、インターネットなんていうモノが爆発的に広がり、子供に聞かせるだけのはずだった、この話を、まさかこんなに沢山の人達に知ってもらえるなんて、思いもしませんでした。
「人に歴史あり」と言いますが、ネット普及前に、我々が知る事の出来たのは、「成功者の歴史」だけだったと思います。
しかし、成功に縁の無かった人間の話も、決して「つまらない話」ではないと思います。
私の話が面白いかつまらないかは、皆さんが判断してもらえれば良いんですが(笑)…。
これで、「バンドはつらいよ」本編を終わります。
とりあえず、これで、「このブログを始めた目的」は達成する事が出来ました。
…しかし、書ききれなかったネタが数多くありますので、「番外編」として書いていこうと思います。「ドラゴンボール」みたいに、なかなか終わらなかったりして(笑)…。